花粉症

重症のスギ花粉症

現在の内服でもおさまらない、または眠くなるといった症状でお困りなかたへ

2020年より抗IgE抗体オマリズマブを皮下注射する治療が行うことができるようになりました。同薬剤はIgEと結合してIgEがマスト細胞と結合できなくなることでアレルギ-反応を抑制します。対象は前シ-ズンに点鼻、抗ヒスタミンの治療をされている方となります。費用は1か月あたり3割負担で4,500~70,000円の間となります。

くわしくはご相談ください。

花粉症とは

体内に入ってきた異物を排除する免疫反応が過剰に働くことによって引き起こされるアレルギー症状です。昨今では低年齢化が進み、子どもの花粉症も増加しています。

原因となるアレルゲンで最も多いのがスギ花粉で、ほかにヒノキ、ブタクサ、イネなどがよく知られています。どの花粉がアレルゲンになるかは個人によって異なり、地域差もあります。また、遺伝的にアレルギー体質の人はなりやすく、食生活やストレス、喫煙、不規則な生活、大気汚染なども関与するとみられています。

花粉症とは

典型的な症状が鼻水、鼻づまり、くしゃみで、目がショボショボしたり涙が出たりすることもあります。これらの症状は、花粉を排除しようとするために起こるものです。

花粉症対策として、外出時にはマスクやゴーグルをつけ、付着した花粉を払い落としやすくするために表面がつるつるした服を着るようにするとともに、帰宅時には花粉を払い落とす、花粉の飛散が多い日には洗濯物を外に干さない、窓を開けっぱなしにしないことなどが求められます。

治療法

花粉症の治療では、抗ヒスタミン薬やステロイドなどが用いられますが、根治治療法はまだ確立されていません。ただ、減感作療法といって、アレルゲンになっている花粉に体を徐々に慣らすことで発症を抑える治療法は、根治に近い治療効果が期待できるとされ、スギ花粉症に対しては、舌の下にスギ花粉成分を含む治療薬を垂らす舌下免疫療法が保険適用で受けられるようになっています。